プラモに限らず創作をしていると、自然と道具が増えていくという方が多いようだ。
省ける手間は省く
プラモデルに限らず造形全般に言えることだが
- 手間を惜しまない
- 省ける手間は省く
という、一見相反する共通認識がある。
手間を惜しまない、というのは、きちんとした手間を掛けないと、仕上がりに差が出る工程があるということ。
対して、省ける手間は省く、というのは、同じ仕上がりなら、手間を省きましょう、ということ。
つまり、同じ仕上がりならその手間を省いて、手間を掛ければ仕上がりに差が出る工程に手間をかけるようにして効率よく作りましょうという意味である。
初心者にとってもこれは大切なことで、工作に慣れてない人にとっては”プラモデルって面倒”という印象になって、やめてしまうきっかけにもなる。
レビューの良い物を探しても…
良い例が”ニッパー”である。
プラモデルはランナーからパーツを切り出して、切り出したパーツを組み立てる。これは永遠に変わらないことである(たぶんね)。
この”切り出す”という工程も、ぶっちゃけ本人が良ければ爪切りであっても、極論的には手でもぎっても良いのだ。プラモデルは自由だというのはその辺にもある。
では、”なぜアルティメットニッパーなる高額なニッパーが、もてはやされるのか?”というと、そこには、ちゃんとした理由があるのだ。
その理由についてはニッパーのページで、後ほど詳しく解説させていただくが、一言で言えば”きれいに切り取ることが簡単になる”のだ。つまり”同じ仕上がりがなら、手間を省きましょう”なのである。
逆に言えば”道具を選ばないと、余計な手間がかかり、プラモデルを難しくする”とも言えるのである。
ただ、道具というものはその人なりの癖、手の大きさ、握力、腕力等、様々な要因が重なった上で、最後はその人の感性で良し悪しが決まる。つまり、多くの人に合っているものでも、あなたに合うかはわからないということである。
良い例が自分にとってのタミヤのニッパーである。多くのファンを持つタミヤのニッパーであるが、自分には合わなかった。
やはり試すしか無いのだが
予算は必ずあるもので、買える買えないも出てくると思われる。できればユーザーさんに使わせてもらうとか、見本市などで体験させてもらうとか、優しい小売店さんを探すなどして、実際に使ってみるのが最良ではあるが、それもなかなか…ね。
初心者にはいろいろと難しいことだとは思うが、ぜひ頑張ってほしい。